概要
専用のクラッシュパイラーは、地盤を掘削するパイルオーガを装着していながら圧入機本体は軽
量・コンパクトで周囲への威圧感もなく、狭い場所や傾斜地などでの施工も可能にしました。また
完成杭を圧入機本体がしっかりとつかむ機構なので、転倒の心配もなく高い安全性を実現していま
す。また、排出ガスのクリーン化や騒音対策をはじめ、国内建機で初めて生分解性油脂を標準採
用するなど、現場の周辺環境や地球環境にも徹底的に配慮した設計となっています。
施工管理においては、施工中の機械の挙動や騒音、振動などの周辺環境に与える特性値をリア
ルタイムに監視し、設定された規制基準内での施工を実現する「環境監視システムEMOS」や圧入力、
オーガトルクなどの施工時のデータを科学的に分析し、圧入状態を管理できる「圧入管理システム」
により、信頼性の高い施工を実現しています。
圧入工法の優位性を損なうことなく、独自の「芯抜き理論」により「硬質地盤」への圧入を実現し
た「硬質地盤クリア工法」は、施工地盤、周辺環境、安全性など建設工事が抱える様々な問題を解
決できる工法です。
特徴
「芯抜き理論」を実用化した芯抜き圧入(スーパークラッシュシステム)により、玉石を含む地盤や砂礫などの硬質地盤でも圧入工法の優位性を損なわず杭施工をできるのが、硬質地盤クリア工法です。
芯抜き圧入では杭先端の直下地盤を削孔すると同時に杭を押し込むため、オーガ併用の効果を最大限に活かしながら、最小限の削孔径で排土量をおさえます。
また完成杭をしっかりつかんでいるシステム機器には転倒の危険性がなく、狭い場所や不整地でも仮設足場は必要ありません。つまり硬質地盤のもつ大きな貫入抵抗力を、環境にやさしい新技術で効果的に低減できるところに、硬質地盤クリア工法の優位性があります。